広告批評

『広告』についての色々書きます。

ゲームについて

 

いつもお世話になっております。

広告批評です。

 

僕は今26歳です。

任天堂ソニーが切磋琢磨して

毎年のように出来る事が増え、画面は綺麗になり、スイスイ動くようになっていく

ゲームの進化と共に少年時代を過ごした幸福な世代です。

ゲームボーイスーファミロクヨン、プレステ2、ゲームキューブ

みんなと同じように大人に怒られながらやりこみ、熱中しました。

 

でも、いつの頃からか新しいゲームが出てもワクワクしなくなりました。

周りに比べても割と早い方だと思いますが

中学2年の頃にはもうプレステ2は映画を観るための機械になっていました。

ゲームをやっている時間は音楽を聴く時間になり

ネットをする時間になり、女の子とメールをする時間になりました。

ゲームをやる事が全く無駄なものに思えてきたのです。

 

周りでもゲームをするのはいわゆるオタクというか

影の強いグループのもの、という印象になっていたので

話題に上がらなくなり、当然新しいゲームハードを持っている友達もいないので

Wiiプレステ3Wii U、最近のプレステ4からNintendo Switchまで

その後の圧倒的な進化を何も知りませんでした。

 

というか、Wiiとか正直めっちゃ馬鹿にしてました。

ゲームが大人の方を向き出した風に思えてきたからです。

ゲームというのは役に立たないからこそ

一見、現実と何の関係もないように見えるからこそ

こちらから追いかけるからこそ良いのであって

向こう側から差し出されたようなものは全然受け取る気にはならないし

媚びてるし、あまりにも商売っ気が臭すぎるような印象でした。

 

大学生になり、進化したゲームに実際に触れても

絵が綺麗と思っただけで何の感動もしませんでした。

社会人になり初めてのボーナスでプレステ4を買っても

ネット配信のビデオを観るだけの機械

BDを再生するだけの機械としか扱う事ができず

数本のゲームをプレイした後に最近メルカリで売り払ってしまいました。

 

もう正直めちゃくちゃ後悔しています。

 

なぜか。

ゲームって余裕がないと楽しめないんですよね。

余裕とは時間的、心理的、経済的、そういった種類の余裕です。

具体的に言えば、ゲームにはとにかく説明がやたら多いです。

これは出来る事が多いくなったことの裏返しでもありますが

本当に選択肢が多すぎるんですよ。

余裕がなければその説明も聞いてられないし

もっと深刻な僕のような人は、まず画面に出ているボタンや

アイコンの意味を読み取る力もないのでいつまでたっても意味がわからないし

意味がわからないからやり込めない。やり込めないから、楽しめない。

その悪循環です。

 

もっと言えば、ゲームをやる側にサービス精神がないと楽しくないんですよ。

何でゲームを買った客がサービス精神出さなきゃいけないんだ、と

つい思ってしまった人は要注意かもしれません。

これは本当にそうですから。

どういうことか。

僕がゲームの楽しさを思い出したのは

最近スタートしたスマートフォンアプリゲームの

どうぶつの森 ポケットキャンプ」があったからです。

でも僕はどうぶつの森をはじめ、ぼくの夏休みとか(これはちょっと違うか)

シムシティとか、牧場物語とか。

ああいう抑揚の無い、または完結の無いゲームが全く理解できませんでした。

多くの男の子はそうなんじゃ無いでしょうか。

でも女の子ってあんなゲーム大好きですよね。

僕の彼女もずっと街を拡大し続けています。

 

で、そんな僕が何でどうぶつの森を面白いと思ったか。

それはサービス精神のゲームだからです。

どうぶつたちに喜んでもらうために色んなところに行ったり戻ったりする

ただそれだけなのになぜか続けてしまう。

続けてしまう理由にはシステマティックに効果音の快感とか

キャラクターの絶妙な可愛らしさとか画面構成とか

色々理由はありますが、本質はサービス精神です。

先に自分がこうしてあげれば、こういう結果が返ってくる。

「先に」というのが重要です。

 

つまり、ゲームとは「入力」と「反応」の繰り返しなのです。

こうすれば、こうなる。

ここで、このタイミングで、このボタンを押せば、こういう事になる。

そのパターンの多彩さやセンスがゲームの面白さなのかな、と思いました。

そして、心に余裕がなければそのパターンを読み切る事ができないし

味わうこともできないのです。

 

でも逆説的ではありますが、僕はゲームをすることで

心の余裕も、サービス精神も、ワクワク感も取り戻せると思っています。

最初は我慢が必要ですが、少し我慢して続けていると

普段使っていなかった頭の新しい回路が目覚め始めます。

そして今時のゲームは然るべき入力をすれば

本当に「おおっ」と思わせるような答えを返してくれるはずです。

 

その最初のゲームに僕はどうぶつの森 ポケットキャンプ」をおすすめします。

サービス精神を回復させるために出来る事が

丁度いいスパンで設計されているからです。

ドラクエとかのRPGやマリオもいいですが

 

どうぶつの森は、やらなければいけない事を、

絶妙に簡単なレベルで用意してくれるからです。

この絶妙なさじ加減が他のおつかい系箱庭ゲームと一線を画しているところです。

そしてできれば、というか絶対に、音声を聴きながらやるべきです。

 

ゲームなんて時間の無駄だ。

そんなことより仕事をしなくちゃいけないんだ。

そんなことより本を読まなきゃいけないんだ。

そんなことより勉強をしなきゃいけないんだ。

 

というような、使命感や責任感にかられている人は絶対にやるべきです。

昔から偉い人が忙しい時ほど一息つけと言っている理由がわかります。